HP と手組んだ Macromedia が狙うもの
テレコムをターゲットにした Macromedia と HP の協業アナウンス、Macromedia, HP team on telecom services (CNet)、HP, Macromedia to Help Carriers Deliver Triple Play (TMC.net)。
これによると、HP のネットワークインフラと Macromedia Flash Platform を組み合わせて、テレコミュニケーションインダストリーに特化した次世代ソリューションを提供していこうというもの。FlashLite で築いた Mobile マーケットをベースに、ブロードバンドプロバイダーやネットワークインフラオペレーターなどを攻めようというもくろみのようです。SOA (Service Oriented Architecture) でミッションクリティカルバックエンドのインテグレーションをプッシュしている HP と、ユーザインターフェイスレベルでのユビキタスプラットフォームを売りにしている Flash とうまく利害が一致した感じ。
この協業で両社どんなことを考えているのか、このプレゼンテーション (a vision for next-gen. communication services) を見るとよくわかります。実現すれば、次世代アプリケーションであることは間違いないかもしれません。
これまで、Macromedia はエデュケーション、政府、公共機関といったインダストリーに特化したソリューションを立ち上げてきましたが、他社との協業によるバーティカルソリューションの提案は初の試み。併せて、Macromedia Solutions::Telecommunications も同時に公開。
Flash Platform を 6 月 6 日にアナウンスしてからちょうど3ヶ月。SAP に続くエンタープライズレベルの協業となりました。協業第一弾は Macromedia Breeze と HP の Service Delivery Platform (SDP) の統合となるようです。このプレスリリース(英語)を受けて、本日の Macromedia 株価は 3.14% アップとマーケットの反応は良好なようです。