Macromedia Labs
MAX 2005 初日に発表されたデベロッパーコミュニティ向けのサイト、Macromedia Labs。先日発表のあった、Flex Builder 2、Flash Player 8.5 ともに、パブリックアルファ版がダウンロードできます。
Eclipse ベースの Flex Builder 2 は Eclipse とともに配布されているスタンドアローン版と、すでに Eclipse を使っているユーザのための、Plug-in 版の二つが用意されています。どちらも、Flash Player 8.5 アルファ版が同梱されていますが、サンプルやコマンドラインツールはスタンドアロン版にしか含まれていません。ともに Windows 版のみリリース。Flex Builder 2 にはプログラミングファウンデーションとなる Flex Framework 2 が含まれて、Flex サーバーいらずのデプロイができるようになっています。Macromedia 曰く、Flex Framework のパフォーマンスがこれまでの 5 倍から 10 倍になったそうです。
Flex Enterprise 版で提供される機能を使用しないのであれば、Flex Builder 2 だけで、Flash アプリケーションが作れてしまいます。その気になるエンタープライズ版にしかない機能とは、自動化テスト、エンタープライズメッセージング(クライアント、サーバー間のイベントキューイング、データシンクロなど)、新しくなったデータサービス(データプッシュやパブリッシュ/サブスクライブなど)などが挙げられていますが、はっきりとマトリックスになってでてくるのはもうしばらく先のことでしょう。
このサイト、開発中の製品の公開だけでなく、RSS フィードや Wiki なども用意されていて Kevin Kynch がいう、「開発の早い段階から開発者の意見を取り入れていく」という姿勢が伺えます。製品に対する開発者のフィードバックは大切なのは当たり前ですが、ドキュメンテーションやテクニカルリソースも製品リリース前に蓄積されていくというマクロメディア的にもメリットのある試み。開発者は新製品にどんな機能があるんだろう、という驚きではなく、自分の期待した機能が盛り込まれることのほうが重要なんですね。
コンテンツも充実しています。ビデオだけでなく、PDF でも見れる Flex Builder2 のチュートリアル。ActionScript 3.0 のテクニカルオーバービュー、Flash Player 8.5 のオーバービュー など、オープニングにしては悪くない品揃えです。今後の情報提供に期待。
気になったのは、Flex2-ColdFusion Adaptor。ColdFusion をデータプロバイダーとして付けるようにするアダプター。そればかりではなく、Flex Builder 2 を使って、Flash ベースの Form を開発することができるらしい。このプラグインは、ColdFusion MX 7 専用。