AJAX が Flash を超える日
Ajaxian で取り上げられていたウェブ開発に関するリサーチ、The State of Web Development 2006/2007。Ektron と SitePoint の共同リサーチ。執筆者の方々はこの面々。
今回のリサーチは2006年6月から7月の1ヶ月間に渡り、5000人のウェブプロフェッショナル開発者を対象に実施したアンケートの結果をまとめたもの。その一部(25ページ)は無償で公開されています。フルレポートは $795 ドルで購入できます。
この調査の中では CSS や HTML などどの程度スタンダードに準拠しているのかという基本的な質問から、開発メソドロジーについてや、将来どのようなテクノロジーに注目しているかという質問まで多岐にわたっています。最も興味深かったのは、開発プラットフォームとして使っているテクノロジーと今後1年以内に使う予定のテクノロジーに関するアンケート結果。
これによると AJAX は既に30パーセントのプロジェクトで採用されているものの、全体では5位。それが来年になると約半分のプロジェクトで採用されダントツ1位になる模様。Flash はというと、AJAX、Blogs、RSS、JavaScript ライブラリに継ぎ5位へと転落しています。
また、この結果から AJAX への投資や技術者の流れが更に加速することも予想できます。将来をコミットできるテクノロジーとして AJAX が認められているということにもつながるのではないでしょうか。Flash の方が遥かに歴史が長いにも関わらず今回のような結果になったことの背景には、やはり、HTML、JavaScript、XML をベースとしているため、新しい言語を習得しなくても、これまでのスキルをトランスファーできるという所に人気が集まっているのではないかとも思います。
調査対象がフリーランスやサイトオナー兼開発者という方々が多いことを見るとエンタープライズ系ではなく、コンシューマー向けや中小規模のウェブ開発コミュニティでのトレンドだと思われますが、開発をしないビジネスオーナーのコミュニティで同じリサーチをしたらどんな結果になるんでしょうかね。