インフォメーションディスカバリー
Mashup もここまでくるとかなり強力、というサイト Dapper 。最近のヒット、かなり気に入って使っています。
Dapper はウェブ上にあるどんな情報(ウェブサイト、ブログ、ニュース系のサイトなど)も取り出してウェブサービスに変換してくれるサービス。というとありふれていますが、Dapper のすごいところは、取り出してくる情報をフィルタリングする部分。HTTP のエージェントなど HTML ページをスクレイプしたことがある開発者なら体験したことがあるかもしれませんが、HTML から情報を取り出してくるには正規表現が欠かせません。でも正規表現を覚えるのは大変。しかも無数のウェブサイトを巡回するために一つ一つのサイトに併せて正規表現を書くのは気の遠くなるような話。そこで、Dapp では、その部分をビジュアル的に作れる仕組みを Ajax で提供しています。
情報を取ってくるために作るフィルターは Dapp(ダップ)と呼ばれ、一から作ることも可能ですが、他の人が作った Dapp を利用して自分のニーズを満たす Dapp が作れるようになっています。作るのが面倒な場合でも、他の人が作った Dapp そのまま使うことも出来るので、最初使いはじめたときには Dapp がなくてもかなりの有名どころのサイトは既にカバーされています。
Dapp で抽出されたデータは、様々なウェブサービスに変換し二次利用することが可能です。変換先のウェブサービスには XML、HTML、RSS、Email Alert、だけでなく、Google Map、Google Gadget、などのサービスへも変換してくれるという優れもの。開発者向けには JSON への変換や 他の Dapp へのパイプもしてくれます。
RSS や API を持っていないページをウェブサービス化する便利さもありますが、RSS を持っている Blog や Digg などのサイトからも極力 S/N を押さえて情報を収集したいというパワーユーザーにはお勧めです。
Dapp を作るにはちょっと慣れが必要ですが、一度使い始める常用性が出てきてしまいます。ソーシャルブックマークならぬソーシャルフィルターという広がりもなかなか面白そう。『他人がいかに情報をフィルタリングしているのか』というブックマークよりも一歩進んだコンセプトが、SNS の新しいミディアムになるのではないかと考えると、今後どうやってビジネスとして展開してくのか期待大です。
使い方については、簡単なデモムービーもあります。