2007/05/10 — Gus
Brightcove の Aftermix
Brightcove が無償リリースを予定してる Apollo ベースのビデオ編集アプリケーション、Aftermix のデモ映像がちょこっと公開。ビデオ編集アプリケーションは Jumpcut や PhotoBucket でもリリースされているので目新しくないのですが、Apolloベースという点と、制作したコンテンツの流通インフラを持つBrightcove からリリースされるというのは注目に値するのでは。Adobe Engage で初めてお披露目されたときは スクリーンショットが公開されていただけ。動く映像が出るのは初めてじゃないでしょうか。Jeremy がプレゼンした Media Post Conference で実際に操作している様子が登場。このビデオで 35 分辺りから始まります。
Aftermixのデモもさることながら、Jeremy のプレゼンテーションも濃い内容。Internet Television の今後展望のお話しは興味深いです。簡単にまとめると、
- インターネットは真のオープンディストリビューションプラットフォームとなり、中間業者のないコンテンツ配信・シンジケーションが現実のものとなっている
- 既存映像メディアオーナーだけでなくプリント媒体が映像コンテンツを提供(例:ELLE)
- 更にニッチなコンテンツに特化した映像プログラムが登場
- その結果コンテンツのフラグメンテーションが起きる
- インターネットで映像を見るサイトはポータルやデスティネーションサイトと Blog や SNSでの自分のスペースへ二極化
- 映像コンテンツの配信方法は4種類:バイラルシンジケーション(コード貼り付けやWidget等によってユーザーが勝手に流通)、マネージド・シンジケーション(コンテンツオーナーがどこへ映像を配信できるかコントロール)、ポータルディストリビューション(ポータルサイトへのコンテンツ配信)、ブレンドシンジケーション(この3つの組み合わせ)
- こういうニーズに対応した映像配信プラットフォーム、ビジネスモデルを持つモノが残っていく
5月24日に来日、NILS 2007 Spring でオープニング基調講演をする予定のJeremy、この辺りのお話しが飛び出すのか楽しみです。