今年も絶好調の予感: Hulu.com
Time 誌 2008年のTIME’s Best Inventions of 2008 の第4位にも選ばれた Hulu.com。
2008年11月には全米でビデオサイト第6位(comScore)と強豪ひしめく US マーケットで大健闘。トラフィックだけではなく、ロングフォームの動画コンテンツの可能性や、放送局クオリティの動画で広告モデルが、マーケットシェア 1.8% でも十分に成り立つことを実証したことにもなり、いろんな意味で話題をさらったサイトでした。
Hulu.com のそんな好調な滑り出しを見て動き題したのが CBS。CBS goes after Hulu with TV.com によると CBS も TV.com で Hulu.com ライクなロングフォームコンテンツ動画を配信し始めるとか。2匹目のドジョウになるんでしょうか。ちなみに TV.com は CBS が CNet を約1,800億円で買収した際についてきたおみやげ。
今年の CES でもインターネットでのロングフォームの動画コンテンツ配信を意識した会社が幾つか出展していました。その中の一つ、Boxee。動画コンテンツのアグリゲータという点では、Joost に近いサービスですが、家庭内のビデオ、フォトなどのメディアファイルも、ネット上のメディアファイルであっても同じように再生する点が異なります。家庭内にある子供の幼稚園の入園式ビデオもハードディスクからテレビに映そうと思うと意外に大変。ギーク以外はほとんど無理。一方でネット上にも Netflix、Amazon VOD、Hulu.com など良質なコンテンツが無料の広告サポートモデルで視聴可能になり、ケーブル会社経由ではなく、インターネット回線経由で良質なコンテンツを家庭で楽しむ日がやってくる、という2つの点に着目している会社。ちょっと Ambicious ではありますが、面白い試み。既に10万人がベータテストに参加しているとか。ビジネスモデルは Netflix や Amazon VOD のアフィリエイトサイトとしてレベニューシェアを考えているようです。
2009年は100年に一度の不景気を迎えて、休暇は家で過ごすという Staycation (Stay + Vacation の造語) の年。インターネットを使った動画配信が更に加速し、ロングフォーム動画配信元年となりそうな2009年です。
民放連曰く「諸君らが愛してくれたテレビの広告費は減った。何故だ!?」
広告収入の落ち込みが深刻、テレビ局総崩れで瀬戸際の制作会社(1)
みたいな話もちらほらとあり、日本でもそんな動きが出てくるんでしょうか、今年は。